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お店について

古絵本とコーヒーのお店「ちぇすなっと」は、2020年3月12日、大阪府豊中市にて開店いたしました。

絵本を中心とした古本の販売と、コーヒーやクッキーを提供するお店です。

 

「ちぇすなっと」では、絵本を中心とした4000冊の古本を並べています。本は全て販売しています。古本屋といえば、本で敷き詰められたぎゅうぎゅうの店内を、しゃがんだり、背伸びしたりしながら選ぶ、その窮屈感こそが醍醐味でもあります。でも絵本を扱うからには、子ども連れのお母さん達にぜひ来てもらいたい。本棚スペースは、ベビーカーのお母さんも、動き回る男の子を連れたお母さんも、心穏やかに絵本を選ぶことができる、広々としたスペースであって欲しい。ですので、ちぇすなっとの本棚はゆったりとした間取りで作られています。本棚は簡易なものを並べてもよかったのですが、4000冊も本が敷き詰められるのなら、おもしろい迫力のあるものにしようと、店内の木の枠組み全体が本棚へとつながるような、本棚と店が一体となった空間が出来上がりました。杉やブナ、ウォールナットやオーク材など、たくさんの木材を使用した店内は、入るとほんのりと木の香りが漂います。

 

「ちぇすなっと」は夫婦で運営しております。3年前に息子が生まれ、日々の生活がガラリとかわりました。息子はよく寝ない子、よく動く子でした。3歳の今も全く変わっていません。元気一杯の息子を連れ、本屋に寄ってみたり、カフェに入ってみたりしましたが、そのたびに寝ていたはずの息子が起きてしまったり、本屋で泣きくづれて途方にくれたり・・・。「絵本の読み聞かせ」に行ってはみたものの、じっとしていない息子とは居ずらいだけ。子連れOKのカフェもあるけれど、子どもっぽさが全面にでていて、本当に行きたいほっとできる雰囲気とはほど遠い・・・。

子どもがうれしく遊ぶことができる子どもにやさしい場所。大人だけでも行きたくなるような、落ち着いた雰囲気を持った本屋さんやカフェがあったらいいのにな・・・。そんな想いから、「ちぇすなっと」がスタートしました。絵本を読んで語り合うこと、笑い合うこと、絵本から感じる驚きや喜びを素直に表現することは、子どもの成長の中でかけがえのない時間です。見守る親にとっては、子どもがその子らしい姿で楽しんでいるのをみることが何よりの喜びです。賑やかに会話をしたり、笑いあったり。「こども」というものが、「さわがしい」ではなく「ほほえましい」存在となり、大人達が暖かく見守り、穏やかにつながる。小さなお店の中でそんな豊かな社会が実現したらと願っています。