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Vol.14 やっぱりおおかみ

やっぱりおおかみ

ささき まき さく・え 福音館書店

 

佐々木マキさん、知ってますか?

小さな頃から大好きな作家さんでした。なめらかな線で描かれたまるみのある絵は、とにかく心地よい。独特の世界観に入り込むのが、空想好きの子どもの頃にはたまりませんでした。そんな大好きな本ですので、息子に初めて読むときは、少しドキドキしました。絵本には好き嫌いがあるとはわかっていても、好きじゃないと言われたら、ショックですから・・。

初めての「やっぱりおおかみ」は、息子が2才になりたての頃。まだ難しいかなと思いながらも、本屋さんで見つけると、ついつい買ってしまいました。読んでみると意外に息子は好反応。おおかみが主人公だからなのか、メリーゴーランドや気球が出てくるからか・・・何がおもしろいのか、じっと本を見つめていました。改めて読み返して感じたのは、この絵本の何がいいのか、客観的にみると全く言葉にできないなということです。息子が何に心をとらわれているのか、ピンとくるものがないのです。それでも事あるごとに読み続け、一年が経った頃。息子が主人公おおかみの発する唯一の言葉、「け」に反応しました。自分でも「け」と呟いてにて、ニヤついています。「け」が何なのか、わかりませんし、説明するものでもないでしょう。一年程、母の私が一人で「け」と読み続けていましたが、今はおおかみが話すところでは、息子も一緒に「け」と言います。ついに2人でその世界の仲間になったような、そんなうれしい気持ちで最近は一緒に読んでいます。

 

やっぱりおおかみ、ぜひ読んでみてください。いい絵本です。