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習いごと

最近年長さんになって気合満点の息子が通っているのはこども園。

「こども園」とは、ものすごく簡単に言うと、幼稚園と保育園が合体したような場所です。例えば息子の年長クラスは、半分以上の子どもはお昼を食べてしばらく遊ぶと帰宅し(親が家からお迎えに来る)、残りの子どもはそれぞれのお迎え時間まで延長して園で遊ぶという具合に、まさに幼稚園と保育園の合体版。

 

息子の通うこども園では、習い事(お金をお支払いして参加する課外授業)が園の中で実施されていて、先に帰宅する子ども達が帰る2時ごろに始まり、終わるとお迎えの子は親が迎えに来て、延長の子たちはそのまま園に残るという、こども園への送り迎えだけで、習い事が完結されてしまうというとても助かる仕組みになっています。

 

習い事はすべて運動系で、月曜日のクラスから金曜日のクラスまで内容の違う5種類を選ぶことができるし、参加する子も同じ園のこども達なので、安心感抜群で、子どもにとっても大人にとってもうれしいづくしです。

 

周りを見渡すと、2才ごろから習い事をする子がじわじわと増え始め、うちの子もさせたほうがいいのだろうかという疑問は、大なり小なり親として直面するものだと思います。そんな時に息子の通う園のように園の中で習い事が実施されていれば、お友達がやっているならうちもとなるのが自然です。5つもあれば、そのうち1つくらいはやってみようかという感覚にもなります。今のうちにやらないと損?のような損得勘定も湧いてきます。息子のお友達の大半はこの習い事のどれかに参加していて、年長までなると、やっていないほうがめずらしいというぐらいに人気です。

 

そんな中、息子はみんなのやっている習い事を「やりたい」と言い出す気配もなく年長になりました。私たち親の方が「体験だけでもしてみる?」とついに声をかけ、今月、3つのクラスを体験することとなりました。

 

習い事は忍耐力がつくだとか、小さいうちにやったほうがいいだとか、親が不安になって当然なくらい、各所からの宣伝はひっきりなしです。我が家が習い事をしていないのは、今のところ必要性を感じていないから。まず息子がやりたいと言いださないこと。こども園でどろだらけになって遊んでいるだけで十分楽しそうなこと。息子はがんばって何かをなしとげるより、ゆったり遊びたい派だと感じているからです。

もう1つ大きな理由として、週一回でも予定ができるとそれにふりまわされてしまうから避けたいということがあります。子どもは急に風邪をひいたり怪我をしたり。私たちは自営業でフレキシブルに対応しやすいにも関わらず、週に1つでも決まった予定が入っていると、子どもと暮らしている状況の中、想像以上のストレスになるということがわかってきました。意識してストレスを減らしおおらかな気持ちでいることは、子どもの予測不可能な言動を受け入れる時の受け幅の大きさになると、切実に感じています。だから、毎日をより楽しく子どもと過ごしていくことに集中したいのです。そのためには、習い事をして忍耐力をつけるだとか、小さいうちにできるようになったほうがいいなど、どうでもいいことのようにも思えるのです。

 

とは言え、結局親の興味本位で今月習い事を体験することとなりました。まずは体験してみて、やりたいと言えば始めるかもしれませんし、このまま習い事なしで小学生になるとしてもそれでいいと思っています。