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こどものことを書く理由

この春、H Pにひっそりと新しいページ「こどものこと」が加わりました。

息子との日々をブログで綴っています。

 

「古絵本とコーヒーのお店 ちぇすなっと」をオープンしてから、息子のことを発信するようになりました。最初は細々とでしたが、最近ではその手法に広がりが出てきています。

 

まずはお店のHPのブログで絵本屋のことを書く中で、毎晩共に絵本を読んでいる息子のことを登場させました。そもそも絵本屋を始めたのは息子がきっかけでしたので、息子のことを語るのは自然な流れでした。

その後店頭での配布が始まった冊子「IGAGURI」には、息子との暮らしの中で感じたことを書くようになりました。

絵本と関係のないことを書くことに当初ためらいがありましたが、これには予想以上の反応がありました。冊子を読んで「私の子どもも同じです!」とご自身の子どもの話を語ってくれるお客さんがたくさんいたのです。それぞれの人に強い想いや思い出があって、違う子どものことなのに、同じような熱量で繋がれる。それがとてもうれしく、子どものことは自分だけのことじゃないんだと感じるようになりました。

その後、お店のとは別に個人のインンスタグラムを始めました。そこでは息子との日々を絵日記で描くことにしました。絵で描くことで息子のおもしろい言動をできるだけリアルに記録したいというのと、文字とは違った伝え方ができることにとても興味がありました。ただ絵日記という形ですので、そこでは語りきれない、深く話したい内容が次々と湧き出て来ました。絵日記に描いたことで、私の中でも客観的に子どもとの日々について考えることができたからだと思います。

それなら今までHPで綴って来たブログとは違う軸で息子のことを書くことはできないかと、「こどものこと」というページを作ることにしたのです。

 

インスタグラムで絵日記として描くのも、冊子に印刷される文章を書くのも、HPで文字制限のない文章を書くのも、同じ子どものことではありますが、それぞれが私の中では違うもので、それぞれが大切な発信の場となっています。

どうしてここまで子どもについて書きたいのか。どうして自分の中だけの日記で留めておけないのかというと、やはり発信することで見えてくることや整理されることがあるからです。

 

子育てが始まってから、感じることや考えることがたくさん増えました。 

解決しそうにない、どこに気持ちを持って行っていいのかわからないことだらけでした。

息子は6才になりますが、今も親としてあいかわらずもがいています。

この方法で上手くいったと喜んでいたらその次の日にはまったく正反対の反応が帰って来たり、子育てに正解はないと本当に思います。だからこそ日々の感じたことや考えたことを文字に書くことが私にとっての拠り所となっています。そしてそれを発信していくことで、子どものことを客観的に見ることができ、答えのようなものがみつかったりもするのです。

 

こういう考え方をしたら楽になった。

こんな視点から見ると気持ちが変わることもある。

いつもではないけど、こうすると少し生活が明るくなる。

そんなちょっとしたことを綴っていけたら…。

 

正しい答えはないだろうし、答えがあるとつらくなるのが子育てだと思うので、今考えていることをもやっとしたままでもいいから、悩みと共に形にしていきたいと思っています。

 

子どもとの時間は凝縮されていて、驚くほど楽しいことや最高にうれしいことも、しんどいことと同じくらいぎゅっと詰まっています。

そんな幸せな時間も逃さないようにしたい。

 

書くことで、私は今の息子との時間を豊かにしたいのだと思います。