· 

1年生の本棚① 小学生の絵本と幼年童話 

現在のちぇすなっとの特集は「1年生の本棚」です。

小学1年生におすすめの絵本や幼年童話を中央の机に並べています。

 

幼年童話とは、4才〜低学年くらいの子どもたちが、自分で読んだり、大人に読んでもらったりして理解できる物語のこと。本格的な童話よりも字が大きく、絵もたくさん入っているのが特徴です。

 

 

我が家の長男は小学3年生です。

2才の頃から数ヶ月前まで、毎日寝る前に絵本や童話を読んできました。小さい頃は短かった絵本の時間は、長男が大きくなるにつれて、長めの絵本になったり、童話を読むことがあったり、絵本の数が多くなったりして、1時間を超えることが日常でした。

 

絵本を読まないと眠りにつけない長男だったのですが、数ヶ月前に自ら発見したのです。

 「俺、漫画でも寝れるかもしれん」と。

 

唐突にやってきた夜の絵本卒業の日を境に、長男は寝る前には自分で漫画を読み、眠くなると布団に入るようになりました。

数ヶ月、夜に絵本を読んでいません。

長男の寝かしつけがなくなり、楽になったものの、少し寂しさもあります。

絵本の時間は、どちらかというと私の方が幸せの時間だったのだろうなと思うのです。

 

 

そんな長男と絵本や童話漬けだった日々に、私も絵本屋として多くのことを学びました。

夜、布団に並んで寝転がって本をひらき、物語に入り込む息遣いをすぐ側で感じていると、子どもが絵本の言葉や絵のどの部分に反応し、楽しんでいるか、または楽しんでいないかが、とてもリアルに伝わってきます。

 

小学校という場所は、幼稚園や保育園よりも、頑張ったり、無理したりしなければならない場所です。子どもの心も考え方も、変わらざるを得ないというか、成長するというか、それに順応するように変化していきます。

絵本の世界が無垢であればあるほど、それを皮肉に捉えるようになったり、逆にその世界に入り込むことを望んでいる日があったり。絵本への反応は特に小学生になってから、それまでと少しずつ変化していきました。

 

就学前は、好みはあっても、ほとんどの本をそれなりに楽しく受け入れていた長男でしたが、小学生頃から、受け入れられる本はぐっと限られてくるようになりました。

ですので、読んだことのない反応の気になる童話や絵本をみつけると、その日読む本の中に実験的に数冊交えさせてもらって読む、と言うことをよくやっていました。読み始めるとすぐに拒否されるものもありましたが。

 

今ちぇすなっとに特集で並んでいる本は、そんな実験や考察をしてみた、私なりの1年生におすすめの本です。

1年生といっても、その子の今までの絵本歴はさまざまだと思いますので、一概に「1年生」でくくることはできません。あくまで目安です。

 

そして、小学生になったら本は自分で読まないと、という声もよく聞きますが、それはその子によりけりだと、私は思っています。少し強めに。

 

小さい頃は大人が読んでいた絵本も、字が読めるようになると自分で読みたがる子もいます。反対に大人に読んでもらうことをよろこぶ子もいます。日によって気分が変わったりもします。

そして字が読めるからと言って、そこに書かれている言葉や物語を、読んでもらっている時と同じように理解できるわけではありません。やはり本格的な童話を読むまでには、経験も必要です。

ですので、字が読めるようになったから、小学生になったからといって、自分で本を読まなければいけないわけではないと私は思います。

小学生になったことでの様々な感情の変化を、これから先助けてくれるのもまた、いつか自分で読むかもしれない、本格的な童話かもしれません。だからなおさら、今のこの時期に無理して読んで本を嫌いになって欲しくないとも思うからです。

 

読んで欲しいと言われたら、大人が読んで欲しいし、自分で読みたかったらどんどん読めばいい。年齢にしばられることなく、その子の希望にあわせることがすべてだと思います。

 

ちぇすなっとの机に特集で並べている本は、「読んでもらった方が物語に入り込みやすい本」、「自分で読んでもおもしろい本」、どちらも並べています。文字の量も、本の大きさも、出版社おすすめの年代もばらつきがあります。

どの本にも共通するのは、削ぎ落とされた表現で、わくわくとシンプルに展開していく物語ということです。

小学生になり、学校で毎日頑張っている子どもたちが、素直に、そして楽しく受け入れられる本、という視点で選んでいます。

 

 

②につづく