先週からはじまった「1年生の本棚」という特集では、小学1年生におすすめの絵本や幼年童話を、ちぇすなっと中央の机に並べています。その中から特におすすめの4冊を紹介します。
「まほうつかいのノナばあさん」
昔々のイタリアの小さな町に住んでいる魔法使いのノナばあさんのお話です。
ノッポのアンソニイが起こす、ハラハラわくわくの大事件が淡々と描かれ、静かに印象に残るお話です。
絵本なので絵がもりだくさんです。絵からもたくさんのことが伝わってきますが、文章にボリュームのある本なので、大人の人が読んだ方が、物語に入り込みやすいかもしれません。
今回の特集では、幼年童話と共に絵本もたくさん並べています。
絵本の中でも比較的文字量の多いものや、内容が少し複雑なものを並べています。文章も短くシンプルだけど、小学生にも楽しいだろう絵本も並べています。
絵本は絵が書いてあって簡単だから自分で読めるだろうかというとそうでもありません。大人の人に読んでもらえば、その間に絵や物語にたっぷり集中できるよさがあります。読んで欲しいと言われたら、絵本だとしてもぜひ、大人の方が読んで欲しいと思います。
「はらぺこおなべ」
毎日野菜を煮たりスープを煮込んだり、働くのがいやになったお鍋のばあさんが、旅に出るお話です。
最初にねずみに出会います。ねずみのソーセージをうばって食べたばあさんは、それだけでは満足できません。次にはにわとり、キャベツ、うさぎ、ついに牝牛まで、出会うものをなんでも食べてしまうという、インパクトのある話です。
縦書きの大きいひらがな文字、絵も多い童話です。主人公はみんなが知っている身近なお鍋、物語に入り込みやすい設定です。同じ出来事が繰り返され、だんだんとおかしなことになっていく展開は、絵本と似ていて、安心して読み進めることができます。
自分で読んでみるのにおすすめです。
「はじめてのキャンプ」
小さい女の子なほちゃんが、大きい子どもたちにまじってキャンプに行く、どきどきいっぱいのお話です。
各ページに絵本のように細かに絵が描かれています。絵を主として、短い文が添えられています。絵を見ながら楽しめるので、絵本のように大人が読んでもいいですし、子どもが一人で読むのにもわかりやすい構成です。
「ふしぎなトラのトランク」
ある町にトラがやってきたところから物語がはじまります。服を着て、立って歩くトラです。トラはレストランで食事をしたり、図書館へ行ったり。なにより不思議なのはトラの持っているトランク。中には何が入っているのでしょうか…?
きっと小学生の心をつかむ、不思議でヘンテコなお話です。各ページに絵も少しずつ描かれているので、一人で読み進める時の手助けにもなります。
どの本も、一人で読むのも楽しいですし、大人が読むことで子どもは物語を集中して楽しむことができます。どちらもそれぞれのよさがあります。絵本や幼年童話、行きつ戻りつ、物語を楽しめますように。
終わり。
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「まほうつかいのノナばあさん」
トミー・デ・パオラ ぶん・え ゆあさ ふみえ やく ほるぷ出版
「はらぺこおなべ」
神沢 利子 作 渡辺 洋二 絵 あかね書房
「はじめてのキャンプ」
林 明子 さく・え 福音館書店
「ふしぎなトランク」
風木 一人 作 斎藤 雨梟 絵 すずき出版


